■アイスターがホテル廃業、宿泊拒否で「最大の謝罪」 [日経新聞]
 2004/02/16
 熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(同県合志町)の入所者の宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営するアイスター(東京)の江口忠雄社長は16日、同ホテルを廃業することを明らかにした。同日午前、ホテルの従業員38人に説明したという。

 江口社長は廃業する理由を「ハンセン病元患者の宿泊を断ったことに対する最大の謝罪」と説明した。廃業時期は、従業員の生活を考慮する必要があることや、既に予約客が入っていることなどから現時点では未定という。〔共同〕


眼前の火消しのために詭弁を弄する能力はあったとしても、
結局、何が問題なのかは最後まで理解できなかったようです。
そうでなければ、「最大の謝罪」なんてコトバは思いつくことすら出来ないはずだから。

あまりにも情けなく、そして空虚な、日本社会の縮図。

この問題については、熊本日日新聞社が詳しい特集を掲載しています。
(→ http://kumanichi.com/feature/hansen/

  *  *  *

・障害者とその関係者以外、つまり日常生活で障害と直接かかわりのない人が、障害について「真に」理解することは可能なのか。
・理解と美談の違いは何だろうか。(ex.『たったひとつのたからもの』)
・自分が障害者と関係することになった場合、思い込みや想像に流されることなく、事実のみを冷静に判断できるだろうか。

自分に関係ないことは、物語として目を逸らさざるを得ない現実。

「考え方次第で、障害を持つことは不幸にはならない」
「障害に負けずに頑張っている姿を見ると感動する」
なんて言葉は、一部の事例だけを無責任に美化した感想にすぎないのです。
障害は「不便」である。それだけははっきりと断言できます。

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