微妙に(ネタ自体は下手すると化石級に)古い話題ではありますが、
この感動はやはり皆様と分かち合わねばと思い、敢えて取り上げる次第です。

   *  *  *
既に御存知の方もいらっしゃるとは思いますが。
つい最近(2/26)、ファミコン版『スーパーマリオブラザーズ』の世界最速クリア記録が更新されたそうです。その記録は5分17秒
(記事→ http://www.nintendo-inside.jp/news/130/13035.html

『スーパーマリオ』がファミコンに移植され、発売されたのは1985年のこと。無骨な黄色いカートリッジに詰め込まれた、わずか64kバイト(だったと思う)のゲームデータが20年近く経っても世界各地で愛好され、さらには競争の対象となっているのはかなり不思議な感じがします。そう言えば、京都駅近くの某ゲーセンにある業務用『スーパーマリオ』も、見る度にいつも誰かしらがプレイしていてレトロゲームとは思えない回転率だし。

そして『公開日誌』様(http://blog.livedoor.jp/ooofunooo/)の記述によると、本記録の証拠画像が存在するとのこと。早速ダウンロードして再生。
http://www.planning24h.jp/gf/movie/smb1.wmv
...もう何と言えばいいのか。常にステージ1-1最初のクリボーで瞬殺され、自己最高到達地点がステージ4-1という悲惨な記憶を持つ人間としては、感動を通り越してもはや非現実の世界です。特に8-1以降は凄いの一言。ドット単位で調節されたフラワーの避け方や敵の蹴り方には、単なるデータ解析以上の「人間のアナログ能力」が存分に発揮されています。
さらに、普通はどんなに上手い人でも操作にいくばくかの「危うさ」が見られるのに、このプレイには躊躇の欠片も感じられない。それがかえって恐ろしい。いやはや、冗談抜きでアホですこの人(最大級のほめ言葉)。

そして...やっぱり「オタク」は幸せだなぁ、としみじみ思うのです。
ゲームであれ学術研究であれ、ひとつの対象に極限のエネルギーを投入して、可能なら何らかの結果を出す。それがたとえ門外漢からは無駄で無価値に思われても、ある人間が人間としてこの世に存在する上で、これほどに満足度の高い幸せな行為があるだろうか、と。
もっともそれは、私自身が何事に対してもオタクになりきれない、中途半端な人間ゆえの心情なのかもしれませんが。

子供時代に少しでも十字ボタンを操作した方、是非一見をお薦めします。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索