雨の日の朝はバスが来ない。
バスが来ない。
道は大渋滞。

そんなこんなで、普段なら駅まで15分の道程を40分以上かかって到着。
それでも意地でも4分前に会社に滑り込み。猫の爆走力って凄い。
■萌える英単語 もえたん
 渡辺益好・鈴木政浩著 三才ブックス
 ISBN:4915540707 2003/11/22 ¥1200

 以下は、私が某大学生協の書評誌3月号で書いた『もえたん』書評です。一般人(笑)を対象にしているので、オタク度は控えめになっております。
 ここで公開すると複数人と約束したので、そのまま転載。

   *  *  *

 初版2万7千部は発売後数日で完売。増刷分合わせて一ヶ月足らずで10万部突破。発売前から謎の予約が殺到し、発売直後にはオンライン書店「Amazon.co.jp」で売上ランキング一位に。受験参考書にもかかわらず中学生から40代まで幅広い読者を獲得し、噂では某T大生協書籍部では売上が百冊を突破したらしい──等々、良くも悪くもいろんな意味で「話題」の本。それが『もえたん』。

 本書の内容を一言で説明すると「二次元美少女がナビゲートしてくれる大学受験用の英単語暗記帳」。ヒロインの魔法少女・虹原いんく(ランドセルを背負っていても大学受験生)が、片想いの彼を相手に繰り広げる超B級のお約束ドタバタコメディ。その合間を縫って、本来の目的である「英単語帳」部分が配置されます。もっともセンター・私大レベルの頻出英単語と派生語、同義語、反意語、発音記号等はきっちりと押さえてあり、見た目のうさん臭さとは裏腹に受験参考書としての本書は意外とマトモです。

 しかし、全ての単語に併記される例文が、そのマトモさをぶち壊しかねない斬新さ。アニメ・漫画に各種ゲーム、インターネット、秋葉原関連ネタ等、一般的には「オタク的知識」に分類される話題から大半の用例が選ばれているのです(普通の時事ネタも多少は含まれますが)。凡人には理解不能な例文も散見されるものの(妹が12人とか)、なんだか聞き覚えのある文章や台詞もちらほら。

 試しに、比較的オタク色の薄い?例文を引用してみましょう。

  『赤い機体は、普通の機体の三倍の性能だ』──Compared with
  the ordinary body of the Robot, the red one puts out triple
  performance.             (「ordinary」の用例)
  『その豆知識にサングラスの男は心底から感心し、ボタンを連打
  した』──Admiring the trivia greatly, the man with sunglasses
  pressed the button again and again.    (「admire」の用例)

         ・    ・    ・
 さて、この内容紹介を読む限り、何故そんなふざけた本が受験生のみならず幅広い読者層に支持されているのか、困惑される向きもあるかと思います。確かに読者層の中には、真面目な動機で購入する受験生も、可愛いイラストに「萌える」アニメオタク諸氏も、一定割合で存在することでしょう。しかし私は、実はこれらの「例文」が本書の価値を決定づけ、一般読者層を惹きつけたのだと考えます。

 無味乾燥な受験英語がオタク的知識にうまく組み込まれていく「変換過程」そのものを純粋に楽しむ。そして、興味本位に元ネタを調べたり、実生活では全く役に立たない英文を眺めて悦に入ってみる。結果的に英単語が覚えられる(かも)。──そう考えると、「分かる人には分かる用例」を採用した本書の方法論は、「原書でミステリを読む」「洋画を観る」といった伝統的英語上達法の延長に過ぎないことが理解できるでしょう。つまり、その方向性を極端なまでに押し進め、英単語帳のトリビア的使用法を示した発想の転換こそが、本書を「話題の画期的怪作」に仕立て上げたのです。
今日の新人研修は意外と疲れなかった。
思うに、やはり「有難いお話」は身体に負担をかけるものだったらしい。
私はまだまだ修行が足りないようです。

人間関係にもほんの少し慣れてきた気がしないでもなく。
入社式。

偉い人々の有難いお話がたいへん有難く、舟を漕ぎすぎて疲れる。
社員食堂のメニューのあまりの少なさに、社会人一日目にして大学生協の食堂が恋しくなる。
初めての名刺が、少し照れくさげに新入社員の間を行ったり来たり。

けれども、何よりも、大阪は人が多すぎる。
ここは桜が見えない風景。
猫は、月を見上げて自らの弱さと孤独を知る。

だからこそ、強くなれる。
入社式前の事務手続きのため、会社へ。
用を済ませて、人事さんとお茶を飲みながら(実は同い年だったりする)、
二人で「もう明日が入社式なんですね...」としみじみ。

そう。もう明日、なんですよね。
学生時代はあてもなく長い、そしてあまりにも短すぎる時間でした。
昼から、研究室の院生用個人スペースの撤収作業。
6年間ため続けた木材パルプ製品の山を縛って縛って縛って縛る。
机も本棚も床もひたすら拭きまくる。
 
本棚の下から豆がいくつも転がり出てくる(誰かが節分に撒いたらしい)。
 
CDプレイヤーは誰かが使うだろうとそのまま放置。
どこからか入ってきていたテニスボール2個+軟式球1個はどうするべ。
やたら多い専門書的パルプ製品は、研究室の住人相手に売りさばく予定。
残りは古本屋に持ち込むかユニセフクラブの古本市へ寄付。
 
 
...最後に、研究室の扉から自分の名札を外す。
二条・高瀬川沿いの桜に花数輪。

だもんで、結局「櫻香」は買ってしまいましたとさ。あは。
香道というほど大層なものではないですが。

夜の新京極通を歩いていたら、とある店からとても良い香りが漂ってきたので、つい引き込まれるように足を踏み入れてしまう。
どこか甘く春めいた、雅やかなお香の香り。

香りの元を探すうちに、店の奥で『香彩堂』の「櫻香」シリーズを発見。
(→ http://www.kousaido.co.jp/kaisya/nt.htm
今の季節、普通に桜をイメージした香ならあちこちで見かけますが、こちらは内容もなかなか凝っていて「そめいよしの」「やえざくら」「よざくら」「しだれざくら」の4種類。最初の2種はロフトにあるので知っていましたが、まさか夜桜まで揃っていたとは。う〜ん、香りの想像力に萌え(笑)。

危うく4種詰め合わせ2100円(税込)を衝動買いするところでしたが、家に去年買った「梅香」がまだ残っているのを思い出してなんとか踏みとどまる。
ですが、その決意は桜が散るよりはかなく撤回されるような気がします...今日、京都に桜開花宣言が出たことだしね。

<追記>
店頭に漂っていた香りは同じ『香彩堂』の「桃の香」でした。
桃は、梅や桜に比べて街中で見かける機会が段違いに少ないような気がします(単に梅と見分けが付いていないだけかもしれないけど)。たまには桃見、なんて、いいかも。
でも、一体どこに咲いているのやら...京都なら京都御苑まで行くしかないのかしらん。
一人のヒトが知っているコトなんて、
100%、自分以外の他者から仕入れた知識であって、

それらを如何に組み合わせるか工夫するのが評論家、
そして、100%をせめて99%にするべく、果てしなき努力を続けるのが
研究者なのだろうと思う。
一週間後に就職を控え。
ふと気が付くと、冬の間にケーキ分やチョコレート分やその他もろもろの高カロリー食品を溜め込んだ(そしてほとんど消費してない)体が無事にスーツに収まるのかどうか大変怪しくなって参りました。

そこで、これから一週間ほど緊急ダイエットを行うことに決定。
手始めにコンビニで「ヘルシア緑茶」を購入。いきなり情けなさが漂います。
(→ http://www.kao.co.jp/healthya/

あとは一日15000歩以上歩くとか、朝(正確には昼)起きたら腹筋とダンベル運動をするとか、朝昼はしっかり食べて夕食は控えめにするとか、一日一回カスピ海ヨーグルトを食べるとか、そもそもの元凶であるところのケーキだのチョコだの各種お菓子類を一切断ちするあたりから始めてみようと思います。一週間後の私に乞うご期待。

   *  *  *
と、気合いを入れつつ砂糖抜きのカフェオレを飲んでおりましたら。
なんと、つい最近改装した大丸京都店に(現在のところ)私がこの世で一番愛しているといっても過言ではないショコラティエ『ヴィタメール』の全国初のティールームが入っていることが判明! そんなのベルギー本店に行かないと無理だと諦めていたのに! 食べたい食べたい店は逃げないと分かっていても今すぐ食べたい。
(→ http://www.daimarukyoto.com/event/03/grand_open/w_sweets/index.html

そんなわけで早くも敗色濃厚な気配が...いいの、美味しいモノ食べて太るならそれはそれで本望だから。
いかりや長介さん死去 「全員集合」、ドリフのリーダー
 人気番組「8時だヨ! 全員集合」でテレビのお笑いを席巻した「ザ・ドリフターズ」のリーダー、コメディアンで俳優のいかりや長介(いかりや・ちょうすけ、本名碇矢長一=いかりや・ちょういち)さんが20日午後3時30分、死去した。72歳だった。 ──朝日新聞社[asahi.com]2004/03/20


あらゆる芸を「言葉」と成し得た人だったのだと。

リアルタイムの記憶を持つ「ドリフ世代」の一人として...
謹んでご冥福をお祈り致します。
昼前に大阪へ。
まずは西天満のオランダ料理店『アウデ・カース』で、すぐ近くで働くO氏と待ち合わせ。(→ http://www.restaurant.gr.jp/oudekaas/
生粋のオランダ料理が食べられる店は、ハウステンボス以外では日本でここだけとか。鎖国時代にも交流があったほどの国にしては意外な気がするのですが、それはさておき。

今日の日替わりランチ(上記サイトで一週間分のメニューを確認できる)は「Gehaktbal en broodje(オランダのミートボールとじゃがいもパン)」。それに日替わりのカリフラワースープとコーヒーをプラスして1000円。
(→ http://tori.cc/~mooncat/dn/040317/oudekaas.jpg

まず、ミートボールの巨大さに驚く(笑)。肉団子を日本風に焼くのではなく、湯がくか蒸し焼きにしているようで、中身はふわふわ。シンプルなトマトソースと合わせて口に運ぶと思わず顔がほころびます。見た目の豪快さとのギャップが面白い。
ジャガイモパンは割としっかりとした歯応え。コーヒーはかなり濃い。オランダ人は世界有数のコーヒー好きと言われるだけあって、とてもうま。

店内にあったオランダ人記者のインタビュー記事を読むと、曰く「オランダ人は甘い、塩味、辛いぐらいしか味覚がない」とのこと。また外食の習慣がなく、必然的に「オランダ料理」と呼ばれるものは素朴な家庭料理が中心になるのだとか。よって、繊細(かもしれない)日本人の味覚には無条件には合いそうになく。なるほど、オランダ料理店が日本にほとんど存在しない理由もこれで納得できます。

ですが、少なくとも今日のランチは美味しく頂けました。調理法がシンプルな分、素材の味がダイレクトに分かるのが私には向いているのかも。
今度はディナータイムに、オランダビールと一緒にパンネンクーケン(オランダ風のどでかいパンケーキ。この店にはパンネンクーケンだけで60種類以上のバリエーションがあるらしい)を味わってみたいものです。子羊とか骨付きソーセージ料理を力一杯もりもり食べるのもいいなぁ。じゅる。
体内時計リセットのため8時半就寝、9時半起床。
数日ぶりの太陽が寝不足以上に眩しくて、日焼け止めがつけられない己が肌の軟弱さを嘆かずにはいられない。

そろそろ日傘の出番。
岡崎在住の某氏に送ってもらった、参州名物『あわ雪豆腐』を食す。
江戸時代の銘菓を再現した由緒正しいお菓子。
(→ http://www.bizenya.co.jp/awayukitofu.htm

「豆腐」自体は、つやつやもっちりとした豆乳プリンといった風情。名前から想像するよりも大豆っぽさはなく、和菓子ながらどこか洋風デザートに近いものを感じます(多分、ゼラチンで固められているから?)
それに別添の餡かけソースをかけて頂く。某氏に言われた通り、よく冷やしてから食べるとほのかな甘味がとても上品。

ただ、私には少しばかり不満な点がいくつかあります。
・本葛ですっきりぷるんと固めた方が和菓子として好み。
(そして、おそらくはこちらがより本来の製法に近い気がする)
・餡かけソースが固すぎてまるでつぶあん。それが「豆腐」の柔らかさにそぐわないのが非常に気になる。
(上記公式サイトの写真ではサラサラに見えるけど、実物は http://gangshan.infoseek.livedoor.net/toukai_site/bizenya_awayukitoufu.html の画像に近い。ソースだけ常温に戻した方が良かったのかもしれない)

和菓子探索の旅はまだまだ続くのです。
今日も15時55分……。
16時に起きる夢を見て、
目が覚めて時計を見たら15時59分だった。

凄いのかもしれんが駄目すぎる。
微妙に(ネタ自体は下手すると化石級に)古い話題ではありますが、
この感動はやはり皆様と分かち合わねばと思い、敢えて取り上げる次第です。

   *  *  *
既に御存知の方もいらっしゃるとは思いますが。
つい最近(2/26)、ファミコン版『スーパーマリオブラザーズ』の世界最速クリア記録が更新されたそうです。その記録は5分17秒
(記事→ http://www.nintendo-inside.jp/news/130/13035.html

『スーパーマリオ』がファミコンに移植され、発売されたのは1985年のこと。無骨な黄色いカートリッジに詰め込まれた、わずか64kバイト(だったと思う)のゲームデータが20年近く経っても世界各地で愛好され、さらには競争の対象となっているのはかなり不思議な感じがします。そう言えば、京都駅近くの某ゲーセンにある業務用『スーパーマリオ』も、見る度にいつも誰かしらがプレイしていてレトロゲームとは思えない回転率だし。

そして『公開日誌』様(http://blog.livedoor.jp/ooofunooo/)の記述によると、本記録の証拠画像が存在するとのこと。早速ダウンロードして再生。
http://www.planning24h.jp/gf/movie/smb1.wmv
...もう何と言えばいいのか。常にステージ1-1最初のクリボーで瞬殺され、自己最高到達地点がステージ4-1という悲惨な記憶を持つ人間としては、感動を通り越してもはや非現実の世界です。特に8-1以降は凄いの一言。ドット単位で調節されたフラワーの避け方や敵の蹴り方には、単なるデータ解析以上の「人間のアナログ能力」が存分に発揮されています。
さらに、普通はどんなに上手い人でも操作にいくばくかの「危うさ」が見られるのに、このプレイには躊躇の欠片も感じられない。それがかえって恐ろしい。いやはや、冗談抜きでアホですこの人(最大級のほめ言葉)。

そして...やっぱり「オタク」は幸せだなぁ、としみじみ思うのです。
ゲームであれ学術研究であれ、ひとつの対象に極限のエネルギーを投入して、可能なら何らかの結果を出す。それがたとえ門外漢からは無駄で無価値に思われても、ある人間が人間としてこの世に存在する上で、これほどに満足度の高い幸せな行為があるだろうか、と。
もっともそれは、私自身が何事に対してもオタクになりきれない、中途半端な人間ゆえの心情なのかもしれませんが。

子供時代に少しでも十字ボタンを操作した方、是非一見をお薦めします。
時差ボケは全くといっていいほど感じないけど(もともと一般人と8時間程度ずれた生活を送っている→朝寝て昼過ぎ起床)、風邪が結構つらい。
連日雪の中を歩いていたのがこたえたか。傘なんて一度もさしてないし。

そんなわけで今日の歯医者はキャンセル。
ただ、大学での某サークルの会議には出席。手土産は「Mozartkugel」。
そんなわけで2/26〜3/4はドイツ・ミュンヘン6泊8日の旅です。
私にとって海外旅行は2度目ですが、ヨーロッパ上陸は生まれて初めて。

500枚超の写真(+しょーもない動画)とぐちゃぐちゃのメモ帳を成仏させるためにも、旅行記を書かねば書かねば書かねば。でも不安。

*登場人物紹介*
(全員、高校時代の同級生)
A嬢:
私の数少ない女友達。FCバイエルンの名GK、オリバー・カーンに心酔。
彼女が「ミュンヘンでカーンのプレイを見たい(はぁと)」とか言い出したのが、今回の旅行の全ての始まりである。
U氏:
美術館とオペラとビールを愛する退廃の民。
ミュンヘンに半年間留学した経験を持ち、英語とドイツ語が話せるため、今回はガイド兼通訳としてこき使われる。これも運命。
T氏:
私の友人には珍しく、真面目で勤勉で良識のある社会人。
……のように思われていたが、忘れた頃に忘れられないボケをかます得難い人物であることが発覚。
鉄道関連エンジニアにして鉄道マニアの一面を持つ。
私:
甘党党員にして食欲魔人。

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